母衣(ほろ)

風はらむ熊谷草の花の母衣 吉田朔夏
この花は、源平合戦の熊谷直実の母衣の形になぞらえて熊谷草と呼ばれている。
母衣とは武士が背負っている袋と思っていたら、これが大切な武士の道具の一つだったそうだ。

初めて友人の山荘でこの花を見たときは花が咲く前の葉っぱだけの時だったので、『えりまきとかげ』を想像した。
ほの暗い山地に咲く花で今では絶滅危惧種とも言われる貴重な花。
友人の亡きご主人が保護のため大切にしている花だった。
それが今回の筍堀りへ行った時、ちょうど見ごろを迎えていた。
きれいなプリーツの扇形の葉っぱはいかにも『蘭』を思わせる。
貴重なお花を頂いてきて、その友人の友人である方が焼いてくれた花入れに生けた。
母衣は武士が鎧のうえから背中にかけ、それが風をはらんでふくらみ弓矢を避けたと言われている。
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熊谷草の花はとてもおしゃれだ。
この花を見ると思い出す事がある。
若かった頃、とても気に入って買った傘があった。
雨の日は危ないから明るい色の傘がいいと思っていたので赤に近いピンクの傘を選んだ。
内側は白地にいろいろな色の花模様だった。
どこに忘れてきても惜しくないという理由で最近はちょっと丈夫な300円ほどの透明ビニール傘ばかりだが、あんなおしゃれな傘を持っていたこともあったととても懐かしい。
その傘はさすと光を通すせいか、花模様が透けて見えてとてもきれいだと言われた。
熊谷草の花も内側に模様があって、それが外から透けて見える。
その模様は蘭そのもので、とても気品がある。

お茶花は熊谷草の花一つ 由利妙子

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わらびたたき
 少し柔らかめにあく抜きしたわらびを細かくたたいて味噌で味付けした料理。
 私は母のために買ったブレンダーで作った。
 細かく切ったわらびに味噌と削り鰹をいれブレンダーをかけて滑らかにした。
 夫と二人で収穫させてもらったわらび、味が濃くてとても美味しい。
 
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孟宗筍のバター醤油炒め
 京人参、絹さや、孟宗筍をバターで炒め。醤油を回しかけもう一度軽く炒めた。
 
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夕餉
 山で採ってきた独活の穂先、海老、茄子のてんぷら
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# by hanamomo08 | 2017-05-16 17:29 | 草花 | Comments(6)

心の風景

友人の山で掘らせてもらった筍でご飯を炊いた。
こんなに贅沢に筍を入れてもいいのか?というほど柔らかい筍をたくさん入れた。
道の駅で買った『京人参』は赤くてきれいだ。
もち米とうるち米3対2にし、だしの鶏肉と舞茸をいれて蒸した。
庭から木の芽をとってきて飾った。
美味しいなあ~。
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もう一人の友人がお土産にしてくれたシドケは味噌押しにしていただいた。
香りよし、歯ざわりよしで私の中では青い山菜の王様だ。
ありがとう、ごちそうさま。
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心の風景の一枚
大きな茅葺の家があった。
山の新緑、水田、屋敷林の新緑に囲まれて、うっとりするほど安らぐいい風景だった。
自然が作り出す色は何てすばらしいのだろう。
カメラを向けていると、高齢の女性が手押し車を押しながらゆっくりと歩いてきた。
小雨が降っていたが、お友達のところへお茶のみにでも行くのだろうか?
あまりにいい風景でお断りもせずにカメラに収まってもらった。
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友人が山荘に咲いている花を切ってお土産にしてくれた。
これも私が大好きな初夏の花『大手毬』
咲き始めの薄緑色が美しいな~。
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咲き始めた八重の山吹は硝子の花器にたっぷりと生けた。
花のある暮らしは心和む、家の中にいま花がいっぱいでうれしい。
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# by hanamomo08 | 2017-05-15 21:09 | 美味しいもの | Comments(14)

新緑の中で

昨日のたけのこ堀りの続き。

新緑の美しい時期、小雨の中の緑がきれいだった。
秋田県南北に長い県で、南の方の由利のほうが暖かい。
そちらの方からだんだんと雪が消え、さくらが咲き始める。
でも、最近発見したのだが、秋田市の隣に位置する南秋の方はなぜか田植えの時期が早い。
新緑の中で生き生きと農作業する人々を見かけた。

トタンが錆びている古い納屋も絵になって見えるのは、後ろの山の新緑と畦道に咲く菜の花が美しいからだろう。
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その隣には赤い屋根のお堂があって、何てきれいなのだろうと車を止めて写真を撮った。
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友人の山荘近くの田んぼでは大きなトンボで田ならしをしている人がいた。
そこも新緑がまぶしく、山にんじん(しゃく)の白い花が咲き乱れていた。
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農業に携わった事のない私でも、この美しい風景を見ると『秋の実りまでどうぞ御無事に』と願わずにいられない。

山を上っていくと眼下に海が見えてきた。
晴れていないが、海岸線はくっきりとして、友人の住む街に着いたことを実感する。
ここも新緑がまぶしい。
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山荘に着く、今年は満開の菊桃の花が迎えてくれた。
この山荘を初めて訪ねた頃に比べ、随分木が大きくなった。
新緑と桃色と深緑の杉の色、三色がこれほどバランスよく並んでいるとは。
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向いの方は花蘇芳と真っ赤な石楠花と咲き始めた黄色の八重山吹の花の競演。
こんなダイナミックな風景を見ると、小さな花器に生ける花なんてお呼びじゃない。
空に向かって力強く咲く蘇芳、奥のほうに見える赤、足元に流れる山吹の枝。
もう完璧な構図!
こんな美しい季節にここに来られた事を幸せに思う。
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心づくしのお昼ご飯をいただくと、もう帰りの時間が迫っていた。
後ろ髪を引かれながら山を下ると、下の方にまた美しい水田が見えてきた。
田んぼに植えられた小さな苗が青々と生長した頃を思い描きながら帰ってきた。
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                             つづく
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晩ご飯
 昨日採ったわらび
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 筍の煮物(たけのこ、豚肉、糸こんにゃく、にんじん)
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 鰊焼き、根曲がりだけの味噌汁、ほうれん草のナムル、筍の煮物、糠漬けという献立
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# by hanamomo08 | 2017-05-14 22:22 | おでかけ | Comments(4)

筍掘り

『momoさ~ん、筍の頭っこ出はってきたよ~』と電話をくれた友。
もう一人の友達も駆けつけてくれ、小雨降る土曜日は楽しい筍掘りの日になった。
田植えが始まり仕事に励む人々、道路沿いに咲き乱れる菜の花、そしてまぶしいほど美しい新緑の山々、今の季節はどこを切り取ってもうっとりするほどきれいだった。
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雨が降る前に掘ってしまおうと、竹薮へ。
頭を出したばかりの筍を唐鍬で掘る。
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周りの笹の葉や土をそっと寄せながら ここぞと思うところに鍬をいれて、てこの原理を使って掘る。
口で言うほど簡単ではなく、筍に鍬を入れすぎると柔らかいたけのこが壊れてしまう。
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ついつい掘るのに夢中になって掘って空いた穴に土を埋め戻す作業を忘れてしまう。
30分ほどでこんなにたくさんの筍を掘らせてもらった。
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今度はわらび採り。
これも面白い!季節のめぐみを収穫することほど楽しい事はない。
贅沢にも出始めた柔らかなものを採った。
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夢中になっていると『お昼だよ~』と友人が呼ぶ。
昨日掘ったという筍を使って、心づくしのお料理が並べられた。
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山菜の下ごしらえがどれだけ手間のかかるものか知っているから、本当に感謝していただいた。
筍ご飯、笹だけとお肉の煮物、筍とたらの芽の天ぷら、あいこの辛し和え、ミズの塩漬け。。。。
本場のハタハタの三五八漬けの焼いたもの。。。。。。。
もう一人の友人と感激のお昼ご飯だった。
食べ切れなかったご馳走はもらって帰った。
本当に楽しい一日をありがとうございました。
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山菜を『おじゃめる』
こちらの方言で『おじゃめる』は下ごしらえしたりする事などに使われる方言。
筍を水からゆで、あしたまでそのまま冷ましてあく抜きする。

採ったわらび
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晩ご飯に並んだもう一つの珍味『つぶ貝の味噌煮』
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こっちは友人がお土産にくださった 『しんこ餅』
美味しかった~ご馳走様でした。
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つづく
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# by hanamomo08 | 2017-05-13 22:37 | おでかけ | Comments(18)

はなみずき

二日分の洗濯物をベランダいっぱいに干し終えてむこうの山に目をやると、もうすっかり新緑になっていた。
花札には『梅にうぐいす』があるが、新緑にうぐいすの鳴き声がしている。
だいぶ練習したのか今日のうぐいすは上手に鳴いていて、洗濯物を干している間中鳴いてくれた。
エゴノキにはもう白い花芽がついている。
八重桜が散り、新緑がきれいになって来る頃ハナミズキの花が咲く。

ファンファーレのやうに咲き初む花水木 深川敏子
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ハナミズキをみると一青 窈のあの歌を思い出すが、下をむいて歩いていると気づかないほど空を押し上げるように高いところで咲いている花だ。
お天気がいいと花びらに光がすけて美しい。
小さな子どもの手のような花をひらひらさせて咲いていた。

花水木手の平かざす童かな 寺門丈明

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こしあぶら
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先日椿友にお邪魔した時、こしあぶらの話になった。
89歳にしてこの春初めてのこしあぶらを食べたそうだ。
電子辞書を使いこなせる彼女はさっとローマ字入力して調べていた。
秋につける黒い実を絞って油をとり、その油は漆のようにして使ったものだということを教えてくれた。
なるほどそれで『漉しあぶら』なのだった。
天ぷらでももちろん美味しい春の恵みだが、我が家では友人に教えてもらったこの食べ方が一番のお気に入りだ。
「こしあぶら味噌」刻んだこしあぶらを少量の油でいため、味噌を入れて我が家では細かくした鰹節を入れる。
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今日は金曜日、食材が乏しい中、このこしあぶら味噌に助けてもらった。
炊き立てのご飯でおにぎりをつくり、それにこの味噌を塗ったおにぎり。
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玉子焼きをつくり、常備菜の煮物、胡瓜の糠漬けでなんとか切り抜けた。
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# by hanamomo08 | 2017-05-12 20:45 | 草花 | Comments(12)


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