遠い日の思い出
母の誕生日、日々雑事に追われてなかなか母の話にゆっくりとは付き合えない私は、私からのプレゼントの一つとして母の思い出話を聴くことにした。
『昔の話が聴きたい!』というと、『たいした話なんてない』というものの、嬉しそうな顔をして、話が進むにつれて表情がどんどん生き生きとしてくた。
これは母だけではなく、私の周りの高齢者は皆そんな感じだ。
母が9歳の頃小学校3年生の学芸会の思い出
母は臙脂色の着物(これは母の祖母が縫ってくれた振袖だそうだ)を着て、同級生のリョウコさんと二人で担任の先生の振り付けで、ある曲に合わせて踊ったそうだ。
どんな曲に合わせて踊ったのかと聞くと、『真白き富士の根』という曲だと言った。
聞きなれないその曲、調べてみたら明治の末に逗子開成中学校の生徒12人を乗せたボートが転覆し、そのことを悼んだ歌であった。
アサリ先生、アサリ先生というのでてっきり『浅利』という苗字だと思っていたら、先生は三姉妹でお名前がアサリというらしい。他の姉妹もアグリとアヤリという美しい名前だったそうだ。
この曲はとても奥深い曲で、原曲はあの大草原の小さな家のインガルス家の遠縁に当たる ジェレマイア・インガルス(1764-1828)が作曲したものだった。
この曲は賛美歌の一つとして歌われているという。
オルガンで演奏している曲を聞いてみるとなるほど賛美歌という感じがした。
一緒に踊ったリョウコさんはお父さんの仕事で(母が通っていた学校の先生だった)転校してきたとのこと。
大人になって大きなお店に嫁いだそうで、『お元気だといいなあ~』と懐かしそうだった。
母の話を聴いていてどうしても「この曲に合わせて振袖で踊る」というのがしっくり来なかった。
子どもだった母はなんとも思わなかったらしいが・・・・。
それで母といろいろ想像をめぐらせて出た結論は、『先生はこの歌が好きだったのではないかな~
きれいなメロディーだし、自分の好きな曲に振りをつけて躍らせたかったのかなあ~。』と。
Wikipediaによるとこの歌は『1935年(昭和10年): 松竹により映画化。題名は 「真白き富士の根」。
主題歌は松原操が歌っている。』
母のせっかくの晴れ舞台だったのに、家の人は誰も来なかったという。
祖母は当時経営していたお店が超多忙だったらしく、それどころではなかったのだろう。
でも恥ずかしがり屋の母は家の人が見ていなかったからほっとして踊ったのだそうだ。
デジカメもない、ビデオもない77年も前の学芸会、想像することしか出来ないが、母の心の中にはまだ鮮明に残っているのかな~と嬉しそうに話す顔を見て思った。
**********************************************************************
お昼は熱い蕎麦
玉ねぎと桜えびのかき揚げを作ってのせた。
鰹節の再利用
だしをとったあとの鰹節がもったいないのでつくったふりかけ
からいりした鰹節をブレンダーで細かくし、たたいた梅干しも入れて炒り、お醤油少々で味つけ
今朝の様子 一夜にして銀世界
『昔の話が聴きたい!』というと、『たいした話なんてない』というものの、嬉しそうな顔をして、話が進むにつれて表情がどんどん生き生きとしてくた。
これは母だけではなく、私の周りの高齢者は皆そんな感じだ。
母が9歳の頃小学校3年生の学芸会の思い出
母は臙脂色の着物(これは母の祖母が縫ってくれた振袖だそうだ)を着て、同級生のリョウコさんと二人で担任の先生の振り付けで、ある曲に合わせて踊ったそうだ。
どんな曲に合わせて踊ったのかと聞くと、『真白き富士の根』という曲だと言った。
聞きなれないその曲、調べてみたら明治の末に逗子開成中学校の生徒12人を乗せたボートが転覆し、そのことを悼んだ歌であった。
アサリ先生、アサリ先生というのでてっきり『浅利』という苗字だと思っていたら、先生は三姉妹でお名前がアサリというらしい。他の姉妹もアグリとアヤリという美しい名前だったそうだ。
この曲はとても奥深い曲で、原曲はあの大草原の小さな家のインガルス家の遠縁に当たる ジェレマイア・インガルス(1764-1828)が作曲したものだった。
この曲は賛美歌の一つとして歌われているという。
オルガンで演奏している曲を聞いてみるとなるほど賛美歌という感じがした。
一緒に踊ったリョウコさんはお父さんの仕事で(母が通っていた学校の先生だった)転校してきたとのこと。
大人になって大きなお店に嫁いだそうで、『お元気だといいなあ~』と懐かしそうだった。
母の話を聴いていてどうしても「この曲に合わせて振袖で踊る」というのがしっくり来なかった。
子どもだった母はなんとも思わなかったらしいが・・・・。
それで母といろいろ想像をめぐらせて出た結論は、『先生はこの歌が好きだったのではないかな~
きれいなメロディーだし、自分の好きな曲に振りをつけて躍らせたかったのかなあ~。』と。
Wikipediaによるとこの歌は『1935年(昭和10年): 松竹により映画化。題名は 「真白き富士の根」。
主題歌は松原操が歌っている。』
母のせっかくの晴れ舞台だったのに、家の人は誰も来なかったという。
祖母は当時経営していたお店が超多忙だったらしく、それどころではなかったのだろう。
でも恥ずかしがり屋の母は家の人が見ていなかったからほっとして踊ったのだそうだ。
デジカメもない、ビデオもない77年も前の学芸会、想像することしか出来ないが、母の心の中にはまだ鮮明に残っているのかな~と嬉しそうに話す顔を見て思った。
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お昼は熱い蕎麦
玉ねぎと桜えびのかき揚げを作ってのせた。
鰹節の再利用
だしをとったあとの鰹節がもったいないのでつくったふりかけ
からいりした鰹節をブレンダーで細かくし、たたいた梅干しも入れて炒り、お醤油少々で味つけ
今朝の様子 一夜にして銀世界
by hanamomo08
| 2017-11-25 20:38
| 思い出
暮らしに花を
by hanamomo08
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