薄氷

小学生の頃、祖父に『雪と氷の違い』を訊いたことがあった。
祖父は『氷は固まっているもので、雪はもっとふわふわしているものだ。』と答えた。
小学生の私にこの手の質問をされてちょっと困った顔をしていたのを覚えている。
よくわからないまま半世紀も過ぎてもしっかりとは説明できないのだが・・・・。

毎日空から降ってくる雪のことは知らべてみると『そうなのか』と思った。
雪は上空の気温が低くなると、雲に含まれる水蒸気が大気中の微粒子にくっついて大きくなり、それが重力の関係で落ちてくるのだそうだ。(ただし周りの気温が0度以上にならなければ)
今日も降ったり、止んだり、青空が出たりの一日だった。

さて、氷の方だが、今朝ベランダに薄氷が張っていた。
きれいに張っている薄氷を見ると割ってみたくなる。
いろんな形に割れて、これでパズルを作ったらとても難しくて元通りには出来ないだろう。
いろんな形に割れた。私たちの暮らしもこの氷のように毎日すこしずつ違うのだろうと思った。

薄氷を割るやあまたの日のかけら 森清堯


d0337265_16233984.jpg

二月に入って間もない日の夕方、舗装されていない砂利道の水溜りにも薄氷が張っていた。
何歳になっても張られた氷をみると割りたくなる衝動に駆られるが、その日私は皮のブーツを履いていた。
<これを履いた足で割ったらまずい>しかも氷の内側はコーヒー牛乳のごとき泥水。
諦めて写真だけ撮って帰った。
長靴を履いていれば・・・・ちょっとだけ心残りの家路だった。
泥水を湛ふる薄氷踏みにけり 二瓶洋子

d0337265_16313245.jpg

****************************************************************
夕餉
 小鯵の南蛮漬け
d0337265_19473152.jpg

 頂いた大根で煮物
d0337265_16324214.jpg

梅酒をロックで
d0337265_19481132.jpg

[PR]
# by hanamomo08 | 2018-02-07 19:48 | 自然 | Comments(4)

冬の日

母の食事は長い。
ゆっくり食べるのはいいのだが一時間近くを一緒に付き合うのは結構大変な忍耐が要る。
そう多くない量の朝ごはんを今朝もゆっくり、ゆっくり飲み込んでいた。
その間に夫は出勤し、それからもなお母のゆっくりは続く。
母と暮らすようになって私も少し忍耐力がついていてもおかしくないのだが、それは一向に無理で、毎日、『早く食べて、早く飲んで!』を繰り返している。
あまり急かすと咽てしまったりするから、いらいらしながらも食べ終わるのを待つしかない。
高齢者に対し近道を探すとかえって遠回りになってしまうことは母から学んだが、それをしっかりと自分のものにする事ができないままだ。
これから先も出来ないままだろうと思う、たぶん。

朝の薬を飲ませ、やっと食後のお茶の時間、新聞を広げていた食卓に温かな冬の日が注がれた。
d0337265_17174424.jpg

少しでも太陽が出て家の中まで日が届くと嬉しくなる。
母はまぶしそうにしていたが、だんだん眠くなったようだった。
『ベッドにいく?』と聞くと『ここにいる』と答える。
温かな日を受けて気持ち良さそうな猫のようになって見えた。

眠くなる魔法よ冬の日の匂ひ 近藤喜子

穏やかな玄冬の日を纏ひけり 小林久子


回覧板を持って隣家に行ったら、ブロック塀の下にも冬の日。
真っ白な雪の道に光が降り注いでいた。
d0337265_17223955.jpg


今日もめまぐるしく変わる天気だった。
晴れたり、大粒のあられが降ってきたり、ふわふわと風花が舞ったりした。
それでも室内は暖かく、ストーブもエコにしないと暑すぎるくらいになった。
少しずつだが春が近づいてきている。

冬の日に後押しされて、食品庫の整理をした。
『空き箱捨てれない症候群』という持病がある私は食品庫の奥にたくさんのきれいな空き箱をしまっていた。
だんだんたまってくると入れたい物が入らなくなって、今日は『エイ!』という掛け声で処分した。
箱を平らにしてしまえば諦めがつき、海苔の缶やビン類も処分した。
片付けてみて気づいたのは、我が家には賞味期限切れで捨てる物がないということ。
これは私があまりストックを持たなくなったからだ。
このところ随分いろんなものが値上がりしているように思う。
多く買わなくなったのはそんなことも影響しているのかもしれない。
食品だけは消費税を上げないで欲しい。そんなことも思いながら片付けた。
片づけが済んでお日様に感謝。

お弁当
 海苔弁当
 小海老ときのこの炒め物、しいたけと揚げの煮物、南瓜の甘煮、漬物、ポテトサラダ
d0337265_17344615.jpg

[PR]
# by hanamomo08 | 2018-02-06 17:20 | 日々のこと | Comments(4)

寒菫(かんすみれ)

冬になって雪が降ると撮るものに色がなくなる。
何か元気になるようなものはないかと探したら、昨年12月に知人から貰ったビオレがあった。
ポット苗の状態で15鉢も貰ったものの、もうすっかり雪も降っていたので今さら鉢に植えても育たないだろうと、とうとうそのままの状態で年を越した。
先日、最低気温がマイナス10度になった時は『くた~』となってしまってもう助からないと思ったが、暖かくなったら『しゃん』として元気になった。
秋植えの菫は春に植えたものより寒さに当たるせいか鍛えられていい花が咲くといわれているが、こんなポットで冬越しした場合はどうなのだろう。
こんな小さなすみれでも花は人を元気にしてくれる。

寒菫風雨雑言物とせず 長崎桂子

おほかたの女長生き寒菫 高尾豊子

d0337265_2092674.jpg


一歩外に出ればあとは寒い写真ばかりだが・・・・・・。
それでも冬になりたての雪よりは同じ雪でも心なしか春に近づいた感じがするのは不思議だ。
先日ブルドーザーが来て雪かきをし、積み上げていった雪の山から青空がのぞいた。
d0337265_2016499.jpg

雪国の消火栓には雪が降ってもわかるように旗がたててある。
日差しがあったので消火栓の影ができていた。
d0337265_2020810.jpg

少しずつ親の葉がさよならを始めた柏の大木
今日は吹雪く時もあったがこんな青空のときもあった。
d0337265_20214768.jpg


天気予報を見ると明日からまた雪だるまマークが並んでいた。
今シーズン最後の寒波かな、そう思って暮らそう♪

『牡蠣があるけどどんな風にして食べたい?』と母に聞くと『やっぱり牡蠣フライでしょう。』という。
牡蠣フライはキッチンが汚れて作る方は大変だが、食べる人は気楽に『牡蠣フライがいい』と言う。
まあ、牡蠣を買って来たのは私なのだからしょうがない!
白菜の千切りとサラダ玉ねぎをたっぷり入れたポテトサラダを付け合せた。
d0337265_20415715.jpg

おべんとう
 ぼだっこ(塩鮭)のおにぎり
 ゆで卵、ブロッコリー、ウィンナー、あつみ蕪の甘酢漬け
d0337265_20431248.jpg

[PR]
# by hanamomo08 | 2018-02-05 20:47 | 日々のこと | Comments(10)

立春大吉

秋田からそう遠くない五城目という街を訪ねたとき、古い家の玄関の向かって右側に今では珍しい『立春大吉』というお札が貼られていた。
この時期秋田はまだ寒い冬の最中だが、春を待ちわびて今年もいい年にしたいというご家族の気持ちが表れているようで立ち止まってしばらく見ていた。

節分の翌日、暦の上では春になる『立春』
古くはこの日が一年の始まりとされていたそうだ。

このお札は禅寺などからいただくものが多いそうだが、自分で作って貼ってもいいと聞いた事がある。
書でも嗜む人であればそれも可能だろうが、私にはそのすべがない。

今日は立春という言葉には程遠い天気だった。
それでも気温はプラスのままで、ゆうべもそれほど寒さを感じなかった。
でもお昼ごろから雪が降り出し、午後になるととても冷えてきた。
まだまだ油断せず暖かくして過ごせよと言われているようだった。

先日越冬野菜とともに漬物の名人が送ってくれたいぶりがっことからし菜漬けを切って秋田の漆器の一つ『生駒塗』の平鉢に盛った。
琉球塗りの流れを汲むこの漆器はこんな冬の食卓に明るさを添えてくれる。

からし菜は、少し前に頂いた広島菜と同じ仲間だと思うが、県南部の漬物らしくお砂糖が多く入っていた。
美味しくないわけではないが、我が家では昆布だしたっぷりのあっさりとした広島漬けの味に軍配があがった。
でもいぶりがっこの味は抜群で、市販のものとはまた違った家庭の味がして美味しかった。
色鮮やかな漬物三種に元気を貰えた感じがした。
野菜が高くて大変でしょうと大きな白菜と大根も送ってくださった。
外は冷たい雪が降っているが、人の心の温かさをありがたく思った。

立春や人の温みに生かされて 石田厚子

雪国も立春の日をたまはりし 安原葉

d0337265_1724103.jpg


雪がころがる・・・・・・・・♪
昨日郊外のモールに買い物に行く途中、雪の壁に面白い模様を見つけた。
d0337265_17253179.jpg

何だろう?と視線を上にずらしていくと・・・・・・。
道路よりも高い場所にあるスーパーの駐車場から滑り落ちた雪が描いた模様だった。
強い風が吹いたりしたとき、雪が飛ばされて雪の壁をコロコロと転げ落ちたのだ。
思い思いにころがった雪の模様は一枚の絵のようで楽しかった。
d0337265_17284793.jpg

[PR]
# by hanamomo08 | 2018-02-04 17:28 | 日々のこと | Comments(14)

節分

お正月が終わると成人の日、それが終わるとお店にはバレンタインのチョコレートがあふれ、かなり前から『恵方巻』のポスターが貼られる。
お店には節分の豆よりも『恵方巻』が大きな顔をしてずらりと並んでいた。
もともと関西の方の風習だということだが、いまや節分には恵方巻とすっかり定着した。
私も少し巻いてみようかと思い、少しだけ材料を買った。

餅花が飾られていた産直に美味しいお豆腐と『干し餅』を買いに行った。
そしたら今日は節分だからと枝から外したお餅をくれた。
『家で焼いて食べてくださいね!』という言葉を添えて。
d0337265_2152959.jpg


豆撒き

わが家のみ豆撒く声を憚らず 田中蘇水

今年も母に撒いてもらった。
無病息災は無理でも風邪にかかりませんようにくらい祈ろう!
d0337265_2184990.jpg

私が一日のうち長くいる台所にも『鬼は外 福は内』
酢の香る厨にも豆撒きにけり 水上秀一
d0337265_21115529.jpg

今年は甘いのと甘くないねぎとろやとびっこなどが入ったのも巻いてみた。
d0337265_21122440.jpg

おかずはスケソウ鱈を甘辛く炊いたもの
d0337265_21133478.jpg

[PR]
# by hanamomo08 | 2018-02-03 21:13 | 季節の行事 | Comments(8)


暮らしに花を


by hanamomo08

プロフィールを見る

カテゴリ

全体
日々のこと
草花
美味しいもの

おでかけ
自然
料理
うつくしいもの
うれしいこと
手作り
思い出
季節の行事
つぶやき

未分類

最新の記事

春の光
at 2018-02-22 16:06
あれから15年・・・・
at 2018-02-21 17:30
春が恋しい
at 2018-02-20 21:18
満開
at 2018-02-19 19:36
春めく
at 2018-02-18 21:16

以前の記事

2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月

最新のコメント

可愛いかかと、足フエチで..
by saheizi-inokori at 22:03
可愛いお雛様ですね。 ..
by pass8515 at 18:51
お弁当のりんご 旦那様..
by こんの at 17:01
かぼちゃサラダ、なるほど..
by rinrin at 11:35
冬ソナ(私は見てないので..
by saheizi-inokori at 10:44
昨日までバタバタ忙しく、..
by hisako-baaba at 10:25
おはようございます。冬ソ..
by Deko at 08:30
同じ人生なのに、あれほど..
by sidediscussion at 23:22
こんばんわ。 冬ソナ。..
by pass8515 at 19:47
>o-hikidashi..
by hanamomo08 at 17:06

ブログパーツ

フォロー中のブログ

APPLEPIE QUI...
夢見 油彦 の「ニッキは...
arinco's kit...
気まぐれフォト日記
ぽー&きぃ
まさかり半島日記
TERVE !!
アナログの家が好き!高座...
えいじのフォト徒然日記
人生万事塞翁が馬
湘南発☆韓わん生活(ハウ...
梟通信~ホンの戯言
VANILLAな哲ちゃん...
毎日手紙を描こう★貰うと...
八十代万歳!  (旧 七...
ライフノート
草のいろ
更紗の国から
流木民
春のよき日に
おうち*
暮らしのエッセンス   ...
維摩と語る
ハイチュウ Hai Trieu
お気楽散歩道 ...
押し花おばさんの気まぐれブログ
楽・遊・学・ビバ人生!!
旅空日記(写真家・三井昌...
明日晴れるかな
夢見る頃を過ぎても
一茎草花
ポルトガル便り~ヨーロッ...
●おのひきだし
やっぱり旅が好き♪
私がローマで独りで始めたわけ 
田園LIFE
四季日和
オランダおいしいくらし
北鎌倉のお庭の台所・藤田...
思いのままに
とーちゃんの写真日記・・
光と影をおいかけて
オイシイって楽しい!
出来るかな日記6
てぶくろ
模索中
山歩路通信―さんぽみちつ...
絵日記日和
風と花を紡いで
気がつけば50代
あれこれ逍遥日記 Vol.2
そらいろのパレット
春のよき日に vol.2
AKITTY's Room
驢馬の耳
夕暮れしっぽ
野ウサギの足跡
ばぶなばぶ
Boke帽子Ⅱ
風のとおる家から
てくてく散歩 Ⅱ
花図鑑
桜さくさくほろ酔い日記
京都岡崎の雑貨屋 器と暮...
rin時日報3

外部リンク

検索